Japan-BIM事例フォーラム 2016年9月27日・大阪　9月28日・東京にて開催

2次元CADを3次元BIMに変えると　製図時間が6分の1に短縮されます　図面チェックの赤ペン修正がなくなります　構造・設備・申請・積算と連動できます

私が初めてCADを使ったのが1985年のことです。
AutoCADのGX-5で
アプリケーションとしてGAUDIをセットで使っていました。

輸入総代理店が兼松エレクトロニクスで
使い方を教えてくれたインストラクターの方が
「磯貝さんのAutoCADは日本で使われた10本目のソフトです」
と教えてもらったのを覚えています。

AutoCADを初めて使った時はとても興奮し、カルチャーショックを受けましたが、福井コンピュータさんにBIMのお話を聞いて、久しぶりにカルチャーショックを受けました。

2D CADで製図した場合とGLOOBEで製図した場合の、鉄骨造12階建のオフィスビルの作業時間の比較をしてみると、 GLOOBEの場合、BIM入力に約2日間かかりますが、BIM入力が完了してしまうと、全ての図面の制作が、ほぼ終わった状態となり、それぞれの図面で1～2時間ずつ簡単な調整行います。

作図にかかる作業時間は、なんと1/6となります。しかも、GLOOBEで作図した図面は、入力が完了した時点で、全図面の整合性が取れていますので、設計チーフが実施している、各図面の整合性を調整するために、全図面を出力して、赤ペンチェックをする必要がありません。

RC造や鉄骨造に対応した図面を作成する日本人のためのBIM-CAD『GLOOBE』は、とても進化しています。

製図作業時間の比較	GLOOBE	2D CAD
BIM入力	645分	0分
配置図	51分	96分
面積表	12分	96分
仕上げ表	12分	144分
平面図(12階)	72分	1440分
立面図(4面)	36分	288分
断面図(2面)	30分	144分
矩計図(6枚)	90分	720分
建具表(3枚)	45分	360分
展開図(5枚)	75分	600分
平面詳細図(12階)	180分	2880分
階段詳細図(8枚)	96分	960分
整合性確認	0分	468分
法的チェック	10分	144分
分数	1354分	8340分
時間数	22.6時間	139.0時間
比較	16％	100％

9月27日（火）大阪にて、9月28日（水）東京にて、Japan-BIM事例フォーラムが開催されます。
大手から個人の設計事務所での採用もだいぶ進んできていますので、現状を確認するいい機会だと思います。

1900年代初頭から「建築とコンピュータ」分野の調査、取材、執筆に関わる。現在、日刊建設工業新聞において「BIMの課題と可能性」を掲載中。大手ゼネコン、組織設計事務所から個人事務所、マンションメーカー、サブコン、ソフトベンダーまで約60数社を訪問。BIMは、離陸はしたが、巡航高度での安定飛行前の最も危険な段階。それらの課題を踏まえ、BIMの可能性を探りつつ、近未来に向けて建築の射程をいかにして拡げるのかを語っていただきます。

東畑建築事務所では2008年頃よりBIMに取り組んでいます。８年が経過し、実務におけるBIMデータ・BIMモデルのありかたについて目指すべき方向性を見据えた運用が求められています。BIM協働の取り組みのほか、各種連携や効率化を念頭においたBIMモデルの作成など、東畑建築事務所のこれまでとこれからのBIMについてお話しします。

GLOOBE導入後の４年間の実績。個人木造住宅から施設建築まで用途、規模にとらわれない設計に対応すべく個人事務所としてのBIM運用方法。試行錯誤の上たどりついた、小規模プロジェクトのBIM設計ワークフローと、BIMを活用する今後の展開についてお話します。

「日本にベストマッチしたBIMの追究」と「設計者自身が日常的にBIMを使う」ことを開発コンセプトとし、成長を続けてきているGLOOBEの最新バージョン2017の開発ポイントについて紹介します。また“J-BIM研究会”からは、リリース前に行った実務者目線でのユーザビリティテストの結果について、ご報告いただきます。