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警備会社と契約しているから大丈夫?



警備会社に契約していても被害に遭い、
どうしたらよいかとの相談を受けることがあります。

今の泥棒は、警備会社と契約している家でも、
レベルの低い泥棒は諦めますが、プロの泥棒や窃盗団はかまわず狙ってきます。
そして、警備会社のシステムの弱点を狙います。

警備会社のシステムは、不審者が侵入すると、
警備会社に即座に自動で通報される仕組みになっています。

警備業法という法律では、
「警備員は異常通報を受けてから、25分以内に現場に到着すうこと」
と定められています。
そのため現場によっては5分で到着するところもあれば、
20分かかるところもあります。
プロの窃盗団は、下見のとき、警報装置をわざと作動させるなどして、
警備員が異常通報を受信してから
何分くらいでその家に駆けつけるかまでチェックしている場合もあります。

彼らは犯行実行のときには、複数で分担して手際よく作業を行います。
何分で警備員が到着するかは百も承知で、
その時間内に犯行を終わらせようとします。
時間が来たら、たとえ目的のものが入手できなくても退散します。
その上、拳銃やナイフを持った外国人犯罪者にすれば、
警備業法で決められた特殊棒以外は
携帯してはいけないことになっている日本の警備員は、
脅威に感じていません。

もちろん、警備会社のシステムが無意味といっているわけではありません。
警備会社に契約しているだけで100%安全と、言える時代ではないということです。
プラスアルファの対策が必要です。

同様に、警備会社のシールだけを貼ったり、
ホームセンターで売っているようなダミーのカメラをつけても、
プロの泥棒への対策としては役に立ちません。




番犬がいるから大丈夫という大間違い



「番犬を飼っていれば泥棒はやってこない」これは大間違いで、
番犬を見て引き返す泥棒は初心者です。
あえて番犬のいる家ばかりを狙うプロたちがいるくらいです。
その理由は番犬がいるから大丈夫という安心感が住人の防犯意識を薄くして、
逆に狙われやすい家になっているからです。

弱点その1
通常、泥棒が犬のテリトリーに侵入すると警戒した犬は勢いよく吠えます。
ところが泥棒が1階にいる犬を避け、2階から侵入してみるとどうなるでしょう。
2階にいる泥棒に番犬が気づかず、反応しないことがあります。
普段から、犬の注意を2階に向ける訓練が必要です。

弱点その2
犬というのは食べるものに非常に弱い動物です。
美味しいものをくれる人には段々と馴染んでいきます。
プロの泥棒は狙った家の下見ついでに犬の餌づけまでしていきます。
ある実験では、餌づけから6日目には泥棒に吠えなくなりました。

弱点その3
実は飼い主が一番の問題です。
番犬は泥棒に気がつくと必死で吠えます。
ところが、泥棒の姿が視界から消えると全く吠えなくなってしまいます。
ある実験では泥棒が犬のエリアを通る時間はたったの8秒。
果たして我々は犬が8秒間吠えただけで泥棒を連想するでしょうか。
犬が吠えたら泥棒かもしれないと外を見ていますか?
そうしていなければ番犬を飼っている意味は全くないということです。




ピッキング対応の鍵だから大丈夫?



ピッキングとは、ピックと呼ばれる2種類の特殊な工具を鍵穴に入れ、不正に解錠する侵入の手口です。 
ディスクシリンダーといわれる鍵を使用している人がまだ多いのですが、この鍵では、練習を重ねた泥棒は20秒で開けてしまいます。開けるのに5分以上掛かると認定された鍵がピッキング対応キーです。

しかし、ピッキング対応キーに変えたから安心と思っていると大間違いです。

バールでこじ開けられる
私のところもこの方法でやられました。鍵が掛かっていてもドアと枠の隙間にバールをつっこみ、こじ開けます。ピッキングの技術がいらず、バールだけで侵入できる手口です。
鍵から出ているデットボルトという棒は、多くのものがステンレスの薄い板を曲げたもので、バールに対しては弱く、ドアや枠がアルミ製ならなおさらです。
これを防ぐためには、1つのドアに最低2つ以上の鍵をつけてほしいものです。

『バールでこじ開けられたドア』

ポストからドライバーを入れての犯行
ドアについているポストの場合、ドライバーなどの鋭利なもので強引に隙間をつくって、ポストをはずし、腕や道具を使って鍵を開け、ドアを開けます。

道具を使って内側のサムターンを回してドアを開ける
ドアに穴を開けたり、ドアと枠の隙間から専用工具を入れ、室内側のサムターン(鍵を回すところ)を回転させて解錠し、ドアを開ける手口です。




面格子や雨戸があるから大丈夫?



一般の縦の面格子や、シャッター、雨戸は無いよりはあったほうがいいですが、防犯対策として、今の泥棒のレベルに対しては安全とはいえません。縦の面格子の格子はリベットなどでとめてありますが、男性が体重をかけて引っ張るともぎ取れてしまいますし、マイナスドライバーなどでも破壊できます。雨戸、シャッターも同様です。
そもそも、雨戸やシャッターを閉めていない家も多いです。私が防犯相談に行く家の例でも、雨戸の鍵がしていない、あるいは閉め忘れている箇所がある家が半数以上です。




うちの窓は網入りガラスだから大丈夫?



一戸建ての家の場合、小窓やテラス窓のガラスを破って侵入される率が約70パーセントです。
テレビの防犯番組では大きな音を立ててガラスを割っていますが、実際には大きな音を立てない「こじ破り」という方法や、車や電車が通るときに割ったりして、ほとんど家の人に気付かれないで破壊しています。
うちは網入りガラスだから防犯上も役に立つと思っていませんか?
『窓の鍵の部分のガラスを割られ侵入された』

写真のように、ガラスの端にマイナスドライバーのような物を差し込んでこじると、
このように割れます。大きな音はしません。この網入りガラスは、強度としては普通の網の入っていないガラスと変わりなく、法律で防火対策として使わなければいけない場所の窓に入れてあるだけです。泥棒の中には網入りガラスのほうが、破壊しやすいという泥棒もいます。慣れたら破壊するのに一分もかかりません。
普通のサッシやガラスでは、窓の鍵を閉めていても安心してはいけません。ガラスを割られたら簡単に侵入されてしまいますから。




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